ヤマハNO.U7の整備工程案内3 [ピアノ修理工程]
作業開始その3:張弦・ペダル磨き・下律など
これから張弦開始です。
(今まで整備行程「1」「2」をご覧頂いてない方はどうぞ先に「1」「2」を見てください。)
このピアノはアグラフと言ってグランドピアノ見たいに弦を1本ずつ通す穴があるので、普通のピアノよりかなり手間がかかります。
そのぶん弦割と言って弦の間隔を揃える手間が省けるので仕上げは楽です。
作業は次回へ続く・・・・・・
ご拝読ありがとうございました。
ヤマハNO.U7の整備工程案内2 [ピアノ修理工程]
作業開始その2:弦外し、磨きなど
外装に入る前にまず、ピアノを仰向けにして弦の張り替えを最初にやります。なぜならば、弦を張り替えた直後は音が狂いやすいので弦を張り替え後、ハンマー交換や外装磨き、塗装などをやりながら落ち着かせます。
ピンブロックを取り外し響版の掃除などをやります。
*この年代のピアノでグランドピアノでしたら鉄骨と響板は塗り替えますが、今回は掃除と拭き上げだけにしておきます。
(徹底的にやろうと思えば鉄骨を外し、響板、鉄骨の塗り替えなども可能ですが、価格がそれなりにはね上がります。)
そして、弦張り替えにかかる前に最後の準備作業はピンブロックの取り付けと穴開け作業です。
これで弦の張り替え作業に取り掛かる準備が整いました。作業は次回のブログへ続きます。
おっと!その前に。
解体した当日はよく晴れたいたので工房の裏のガーデンで象牙鍵盤を漂白しました。漂白剤はオキシドールです。
鍵盤に直接塗るとすぐにはじいてしまうので、ティッシュをかぶせ、その上からオキシドールを何度も塗り、乾いては塗りを繰り返します。これを天気のいい日に数日行えば鍵盤の黄ばみはほとんど取れます。
さてさて、次は弦張り替え作業ですね。
作業は次回へと続く・・・・
ご拝読ありがとうございました。
ピアノ修理工程公開していきます! [ピアノ修理工程]
新入荷の「ヤマハNO.U7」の修理作業工程を載せていきます。
長~い作業行程ですので何回かに分けて掲載していきますのでどうぞ気長にご覧ください。
上記の画像は工房に入荷した状態の画像です。
製造後約47年経過してるヤマハの象牙鍵盤の高級アップライトピアノです。
これからの作業工程は大まかに言うと、「弦張り替え」「ハンマー交換」「象牙鍵盤の漂白」「外装の塗装修理」「金属部分の研磨つや出し」などです。もちろん調律・整調・整音までして展示します。
作業に入り次第、その都度ブログにアップしてまいります。
なお、販売価格などは新入荷情報に記載いたします。
ご拝読ありがとうございました。