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ピアノ修理工程 ブログトップ
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チューニングピンのみ交換作業 [ピアノ修理工程]

ピアノは置き場所や湿度管理によってはチューニングピンだけが緩くなる時があります。

このカワイUS-50は弦やアクションはコンディションが良いのですが、チューニングピンが緩かったためピンだけを交換する事にしました。

*交換前のピン
         カワイUS-50(g).jpg    カワイUS-50(h).jpg

弦はそのままで古いピンを一つづつはずし新しいピンを今ある弦を巻きつけピンを打ち付ける作業です。
言葉だけの説明では分かりづらいですが、この作業はとても面倒な作業です[ふらふら]

*交換後のピン
s-カワイUS-50ピン交換1.jpg s-カワイUS-50ピン交換3.jpg


弦ごと交換するよりも音の落ち着きがとても早くなります。


タグ:ピン交換
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アクション整調の下準備作業 [ピアノ修理工程]

アクションの動きを整調する事を「整調」と言います。

この作業では大量のパーツの検査、調整することになるのですが、その下準備となる基本的な作業を紹介します。

ピアノの鍵盤と外すと次のようにたくさんのピンが打ち込まれています。
アクbefore1.jpg
フロントピンとバランスピンと呼ばれる鍵盤の動きの軸となるパーツです。

経年変化により黒ずみ、ひどいものは錆びてしまってガサガサになっているものもあります。
アクbefore2.jpg アクbefore3.jpg
上記のような状態を一つずつきれいに磨きます

次にピンを磨いたときに使用した磨き粉や薬品をキレ~イにふき取ります。
これをしないと磨いたことによって逆にすべりが悪くなり、錆びを誘発する場合があるのでとてみ重要なひと手間となります。
最後に潤滑性を持続させるためにシリコンを吹きつけます。
アクafter4.jpg アクafter5.jpg
このようにピカピカになります! 誰にでもできることですが、基本的な大事な作業です! 

鍵盤をスムーズに動かすための作業の一部のご紹介でした。

まだまだ全体を仕上げる作業は山積みです。
今後も折々ブログにて掲載をしていきますのでご興味のある方は是非ご覧いただけますと幸いです。


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今日の工房での作業 [ピアノ修理工程]

ハンマー交換a.jpg

ハンマー交換b.jpg

「カワイのグランドピアノKG-3N」のハンマー交換をしました。

オリジナルはボンドで接着されてましたが、ニカワで接着する事によってしっかりとした音が出るので完成するのが楽しみです。


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工房へ持ち込み修理 [ピアノ修理工程]

7月某日
工房に持ち込んでのピアノアクション修理です。

125.jpg 127.jpg

福岡市内にある保育園のピアノ調律を2台行なったのですが、修理が必要な部分があまりにも多く、
幸い翌日も朝からこの保育園にピアノ納品・調律の仕事が入ってましたので工房に持ち帰りました。

129.jpg 
アクションのウィペンと呼ばれる部分と取り外されているのジャックです。

130.jpg
ジャックフレンジにブッシングクロス(赤)を通します。

カワイピアノのアクションですが、ジャックと呼ばれるハンマーを突き上げる部分の軸になるセンターピンを固定するジャックフレンジのブッシングクロスがセンターピンの摩擦で擦り減り、極度にガタついていました[ふらふら] このフレンジブッシングクロスを交換します。

まず、古いブッシングクロスを剥がして、新しいブッシングクロスを写真のように通して穴を広げ、ジャックを取付けた後新しいセンターピンを打ち込みます。

カワイのピアノをお持ちの方で、鍵盤を軽く叩いてパカパカ音がするようでしたらほとんどこのような修理が必要です。

128.jpg センターピンです。
↑       ↑     ↑
左のが古く、右が新しい

翌日、保育園のピアノにアクションを取り付けると保育園の方が「まるでピアノが変ったみたい」とビックリしておられました。
修理に1台7時間ほど時間がかかりましたがお客様の喜びが私の喜びに変った瞬間でした。


タグ:ピアノ修理
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ピアノ弦張り替え作業など「ヤマハU3H」 [ピアノ修理工程]

ヤマハの[U3H]のチューニングピンがゆるく、低音弦もボン線(音が伸びない弦)も多いため弦を全て張り替えて出荷することにしました。

ヤマハU3H(e).jpg 本体を台に乗せて、古い弦を外していきます。

ヤマハU3H(k).jpg 古い弦を外しました。

ヤマハU3H(j).jpg 弦を張り替える前の作業風景

 b.jpg c.jpg チューニングピンも新品になりました。

a.jpg 弦はご覧の通りきれいにはりかえました。

d.jpg e.jpg 
鍵盤のフロントピンも磨いてピカピカです。これで鍵盤の動きがとても滑らかになります。

f.jpg ペダル窓のフェルトもきれいなグリーンのフェルトに張り替えます。

g.jpg フェルトが新しいとペダルもより綺麗に輝きます。

この後、時間をかけて調整・作業をして出来上ります。


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ヤマハグランドピアノのオーバーホール作業工程6 [ピアノ修理工程]

ヤマハグランドピアノNO.G3(1965年製造 製造番号440039)を整備していきます。 

過去作業工程:作業工程1   作業工程2  作業工程3  作業工程4  作業工程5
作業工程6

さあ、いよいよグランドピアノオーバーホールの完成です。   

ブログ6-1.jpg これから蝶番の錆びも落としてきれいに磨きます。

ブログ6-2.jpg 足の部分もキャスターも磨いてこのようにピカピカになりました。

ブログ6-3.jpg

ブログ6-4.jpg 大屋根を取りつける蝶番もきれいです。

ブログ6-5.jpg

このグランドピアノはマンションに搬入するので音ができるだけ静かになるようにこれから工夫します。
大城ピアノはお客様のご要望に応じてピアノの音が少しでも静かになるように、ピアノ静音(消音ではありません)
処理しています。
タッチ音色に影響ないのでとても好評いただいております。
金額も5千円位で出来ます。勿論アップライトも可能です。

これから作り方をご説明します。

ブログ6-6.jpg まず、段ボールを使って型紙を作ります。ピアノの下にもぐり込み響板に蓋をする形でピアノの型紙を作るとこのような形になります。

ブログ6-7.jpg この型紙を厚さ5mmのベニヤ板に乗せ、型紙とおりに板を切り取ります。

ブログ6-8.jpg 直線は普通ののこぎりで切ります。

ブログ6-9.jpg 曲線は先の尖ったのこぎりで切ります。

ブログ6-10.jpg ベニヤ板を切り取ったら板がたるまないように補強棒を取りつけます。

ブログ6-11.jpg カーペットをつける前に裏側からネジで固定します。

ブログ6-12.jpg 補強棒をこのように三ヵ所取りつけます。手前角はこのように少し切り取ります。

ブログ6-13.jpg 切り取ったベニヤ板は裏返してカーペット(厚さ5mm、50cm×50cm を5枚)

ブログ6-14.jpg 太さ3mm、長さ8mmのネジで固定します。

ブログ6-15.jpg 
カーペットをネジで固定したら裏返して、はみ出した部分を丈夫なカッターで切り取ります。

ブログ6-16.jpg 防音板はこれで完成です!

                   いよいよピアノに取り付けます。

ブログ6-17.jpg 赤丸印の4か所に吸音板取り付け金具と取り付け板をつけます。

ブログ6-18.jpg この金具は裏の鍵盤側に2個付けます。

ブログ6-19.jpg 

ブログ6-20.jpg 画像のように後ろ脚側にはこのように板を作り2か所に取り付けます。

ブログ6-21.jpg 

ブログ6-22.jpg このように取り付けたら吸音板取り付けは完了です。
(この方法で取り付ければ簡単に取り外し可能ですのでいつでも普通の状態に戻せます)

ブログ6-27.jpg  ピアノを立てた状態から。

ブログ6-28.jpg  下から除くとこんな感じです。

次はピアノの表(譜面台側)の吸音です。

ブログ6-23.jpg 
譜面のこの部分にピアノの幅と同じ長さにカットしたカーペット(厚さ約3mm、幅135cm、長さ50cm)をぐるぐる巻きつけこのように置きます。

ブログ6-24.jpg 大屋根を降ろせば音を吸音できます。

これでピアノの静音加工終了です。

グランドピアノの音がアップライトピアノよりも静かになりました。

納品させていただくお客様に喜んで頂けたら嬉しいです。

6パターンに分けての作業工程でしたが、最後まで見て頂きましてありがとうございました。


  


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ヤマハグランドピアノのオーバーホール作業工程5 [ピアノ修理工程]

ヤマハグランドピアノNO.G3(1965年製造 製造番号440039)を整備していきます。 

過去作業工程:作業工程1   作業工程2  作業工程3  作業工程4

作業工程5   

今回は弦の張り替えや鍵盤小口の張り替えなどの作業です。ご覧ください。

ブログ5-1.jpg いよいよ張弦作業に入ります。ピン板を痛めないようにジャッキで補強します。

ブログ5-2.jpg 弦を正確にカットします。

ブログ5-3.jpg チューニングピンにコイル状に巻きつけます。

ブログ5-4.jpg チューニングピン打ち込みポンチでピンを打ち込みます。

ブログ5-5.jpg 全てのピンを打ち込んだらピンの高さが揃うように打ち込みます。

ブログ5-6.jpg 弦を全て張り替えました。

ブログ5-7.jpg フェルトも新しいのできれいですね。

ブログ5-8.jpg ピン、フェルトもアグラフもきれいになりました。

ブログ5-9.jpg ヒッチピン側もこのとおり!

ブログ5-10.jpg 鍵盤の小口部分は茶色に変色しているので新しく交換します。小口のカット作業です。

ブログ5-10.jpg 市販の厚さ1.5mmのプラ板を機械でカットします。

ブログ5-12.jpg 

ブログ5-13.jpg

ブログ5-14.jpg 鍵盤用接着剤で接着します。

ブログ5-15.jpg 少しはみ出した新部を削れば出来上がり。

作業は次回につづく・・・・


  

 


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ヤマハグランドピアノのオーバーホール作業工程4 [ピアノ修理工程]

ヤマハグランドピアノNO.G3(1965年製造 製造番号440039)を整備していきます。 

過去作業工程:作業工程1   作業工程2  作業工程3

作業工程4   

まだまだ作業は沢山あります。ご覧ください。

ブログ4-1.jpg 響板から古い塗料を剥がし、新しく塗装します。

ブログ4-2.jpg

ブログ4-3.jpg 鉄骨も塗り替え、ご覧のとおり綺麗になりました。

ブログ4-4.jpg アフラグもまるで新品みたいですね。

ブログ4-5.jpg

ブログ4-6.jpg ヒッチピンもピカピカになりました。

ブログ4-7.jpg 響板を塗り替えた後、鉄骨を取付けた状態です。

ブログ4-8.jpg

ブログ4-9.jpg 鉄骨を本体と固定するボルトも磨いております。

ブログ4-10.jpg 

ブログ4-11.jpg

ブログ4-12.jpg チューニングピンを保持するピンブロックを鉄骨に打ち込みます。

ブログ4-13.jpg ドリルで穴をあけます。

ブログ4-14.jpg

ブログ4-15.jpg アグラフとチューニングピンの間のフェルトを新しく作り変えます。

ブログ4-16.jpg グリーンが古いので、赤いフェルトで新しく作り変えます。

ブログ4-17.jpg ヒッチピンに新しくフェルトを取りつけます。

ブログ4-18.jpg

いよいよ次回は弦の張り替え作業に入ります。

作業は次回につづく・・・・


  

 


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